Nov 30 2009
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多くの言語圏で母親を表す言葉はなぜか共通して「ママ(mama, mamma)」かそれに類するもので、また赤ちゃんがしゃべる最初の言葉も多くの場合「ママ」だと言われている。Caltech出身の院生が紹介してくれた説によると、これらの不思議な(?)一致の原因は次のような経緯を考えるとうまく理解できるのではないかとのこと。つまり、
1. 物理的・神経生理学的な制約上、ヒトの幼児が最初に出すのはそういう音である可能性が高い、かつ
2. 言語獲得期における古代人類の大人たちは、甘えたがりの赤ちゃんが最初に伝達したいであろう情報は「お母さんが恋しい」に違いないと思ったので、赤ちゃんが出す最初の音を「母親」を表す言葉と(勝手に)解釈した。
そしてその親側の決め付けが一般に言葉の定義として広まったのではないか、とのこと。普遍的なのは言語音と概念の関連性ではなく、身体性と親の愛であると。
この話に乗るとすると、同じ音を日本語では「食べ物(まんま)」と解釈するというのも結構味わい深い。つまり、多くの西洋人や中国人などの先祖たちは、あの愛しくも儚い小さな存在が最初に伝達したい内容は「愛をください」に決まっていると思い込んでいた。それに対し日本人の先祖たちは、もちろん奴らが最初に言うであろう言葉は「飯くわせ」に決まっていると思い込んでいたと。